マイナーコードが好き

ゲームの感想などをつれづれと。推敲なんてしたくない

SWEET CLOWN~午前三時のオカシな道化師~ 感想

 

全END、全ストーリー回収済み。重い。鬱だ。

 

古橋ルートと真相ルートが良かった。

上記二人のストーリーと密原のキャラ、サブキャラ意外あんまり印象に残ってない。

でもそれだけでも、買ってよかったと思えるゲームでした。イヤー良かった。

 

 

 

以下ネタバレ

 

とりあえず、公式推奨順の密原→久瀬→日ノ世→古橋→???でクリア。

特にピンとくるキャラもいなかったので悔いもなし。序盤何度かダレそうになったけどAmazonの高評価とOPから漂う期待感を信じて読み進めた。

 

だんだん久瀬がかわいくなってきたけど我慢して密原ルートへ。豹変ポイントで爆笑。最高か。終始好きになることはなかったけど、こーゆーの待ってました!って感じだった。

ただ、評価は割れてるみたいね。まあ、恋愛ゲームって考えてみたら確かにありえねー!ってキャラかもなあ…。私は密原わりと好きだけど、そういう好きじゃないというか…うん。いち登場人物としてならすごく良い味出してると思うんだけどねー。最低だけど!

 

久瀬は可愛かった。

しかし正体を知ってもあんまり悲壮感がないのはなんでだろうか。お菓子だからかなあ…ショックとも悲しくともなれないというか、そこらへん感情移入できたら違ったのかもしれないけど、もったいなかった。

 

日ノ世はもうちょい歪な人格を期待してたから、ルート入ってちょっと拍子抜けしてしまった。マジで真人間だった。個人的には他の人ルートの時の快楽至上主義者できもちわるい(誉め言葉)な日ノ世もっと見たかったかな。まあ、十分歪なんだけども、他が濃いというか期待しすぎていたというか…。あとちょっと下ネタが気になった。致すなら致しちゃって全然かまわないんだけど、あんまりにも多いと、設定とはいえ他に喋ることないの?頭ン中真っピンク?とか思う。日ノ世のは個人的許容範囲内ぎりぎりだったかな…。これより多いと冷めてたと思うし、うまく調節されてる印象。

 

古橋さん、途中からもう絶対この人にはまるだろうなって思って、はまりました。ハイ。謎解きメインで恋愛はほんのりってバランスも自分に合ってたし、最カワなクランラズとのからみが一番多いってのもポイント高かった。なんだかんだ大団円(っぽい)ルートを一番好きになっちゃうんだよな。ケイファとかがそれなりに報われてるのもありがたい(本人は終わらせたかったらしいが)。親愛も歪愛も全ルート良かった。若干心配なのはちゃんとくっつく前に柘榴の寿命終わっちゃわないかってとこくらいかな…。人と人外の恋愛で、ご都合主義のハッピーエンドこじつけるよりは悲恋の方が良いと思うタイプなので、親愛ENDはすごく良い落としどころだった。素晴らしい。

 

真相ルート。救いがなさすぎる…。知也はもちろん柘榴も、ある意味知己も救われてないよねこれ。歪愛が知也、親愛が知己の救済って位置づけなのかな?歪愛では柘榴と知己が、親愛では知也と柘榴が、救われない(語彙力足りない)。ある意味どろっどろのみつどもえか。

古橋でほっこりした後にこの鬱シナリオどーんだから結構きつかった…

知己も知也も好きなキャラだからきっついなあっつーのと、柘榴自身の狂気の度合いと、それが知也をどうぶっ壊したのかもうちょい詳しく描写入れてくれてたら良かったかな。しかし乙女ゲーで主人公の心理描写だらだらやるのも限界があるか。それでもやっぱり知己と知也はほぼ別人と言って差し支えないし、一つのルートに二人いっぺんまとめてるようなもんだから、それぞれの描写が足りなかった気がする。まあ十分つらくなる程度には感情移入しましたが。

柘榴と知也ももっと語ってほしかったし、知也と知己ももっと語ってほしかった。なんとなく消化不良というか、タイムオーバーで強制終了されてしまった感じがするんだよね。

クッキー作らないルートで真井さん救済とか、何とかならなかったんだろうか…そう都合よくはいかないんだろうけどさ…

 

古橋ルート攻略後までは言うほど重くないし、どろどろもしてないよね?って思ってた。なるほど、そうか。最後か。真相か。逆に言うと最後までやってやっと、Amazon評価に納得って感じだなー。

その前に心折れてたらつまんない気がする。そして金太郎あめではないにしろ、展開が似てたり、人によっては密原とか、心折りに来る要素がまあまあ、ある。

 

うん。でもHPのOPに惚れて始めたのは間違ってなかった。乙女ゲーを期待するとがっかりなんだろうけど、雰囲気ゲー期待したらなかなか応えてくれた。

もう2年半も前のゲームだし、FDは出ないんだろうけど、万が一があったら買いたいな。

BGMは糸繰り人形行進曲が一番好き。